腰痛でお悩みの方
腰痛の診断は問診が重要です
腰痛に悩む患者さんのほとんどは、骨や神経にとくに異常のない、筋筋膜性腰痛や椎間関節症の患者さんです。しかし、腰痛だけでなく、下肢に痛みやしびれなどの症状がある場合は、神経圧迫を伴う腰椎椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症である可能性があります。
痛みやしびれは目に見えませんので、患者さんの情報が頼りです。それで診断は可能ですが、神経症状のある方には、確定診断のためにMRI検査を積極的に勧めています。治療方法の選択、予後の予測に非常に有用だからです。
MRI検査は神経や椎間板の状態を詳しく調べるための検査で、脊椎の圧迫骨折においても、以前に骨折したものか、最近骨折したものかも分かります。
患者さんのほとんどは手術をしなければならない訳ではなく、内服薬や理学療法などでかなり改善します。
腰痛の治療
薬物療法
痛みの種類に合わせて薬剤を選択します。
最近は、これまで治療が難しかった神経の痛みに効果のある薬剤も普及しています。
理学療法
物理療法
腰椎けん引、電気治療(干渉波)
運動器リハビリテーション
特にスポーツを行う若い患者さんには、体幹筋力強化、脊椎、股関節の可動域改善訓練を行います。